【エルサルバドル🇸🇻はビットコインを「通貨」に出来るか?】
2021-06-19 10:40
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2529
エルサルバドルのビットコイン法案について、経済学と法学の立場から、説明します。
「貨幣」と「通貨」の定義
まず「貨幣」と「通貨」の経済学上の定義を明らかにしたい。
貨幣(Money)と通貨(Currency)の違いを説明できる人は少ない。「通貨」とは「貨幣」の一形態である。「通貨」は、法律の定めるところによって国家が流通を管理している貨幣である。つまり国家と分かち難く結びついている「流通貨幣」が「通貨」だ。
したがって、エルサルバドル法案が発効するまではビットコインは「通貨」ではなく「貨幣」に近いモノだった。
「通貨」には国家の「強制通用力」が求められる
エルサルバドルのビットコイン法案は、経済学者ケインズのいう「国家貨幣制度」(=通貨)にとって”トロイの木馬”になり得る。第三国が、ビットコインを「暗号資産」ではなく「外国通貨」であると認めるには、少なくともエルサルバドル国内でビットコインが強制通用力を持つことが最低条件であったが、エルサルバドルのビットコイン法案はしっかりとそれを規定した(下写真参照)。
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