心に鬼を 魂に炎を22 まさか、おばあちゃんの取り合い?
2021-08-23 00:07
Words count: 721
90歳にもなる父が・・・ちょっと色っぽい話しなのかと、少しばかり父を見直したところもあったのだが、残念ながらというか、単に父に話しかけてくれたのがそのおばあちゃんだけだったということらしい。
それでは曜日を変更して入浴だけでもしませんか? とさらなる提案をしてくれているにもかかわらず、父は頑として受け付けない。
結局しばらく様子を見ましょうということになり、父は奥の部屋に戻っていった。
部屋に戻ったのを確認してからケアマネージャーさんが話してくれた。
「先週、同じところに来ている別のおじいさんと言い争いをしたらしいんですよ」
「え? 父がですか?」
他人とまともに話しもできないような父が、いったい何があったのだろう。
「それがですね。最近話しをするようになったおばあちゃんがいましてね。その方と話をしているときに、別のおじいちゃんが割り込んできたらしいんですよ。他愛のない話しをしていたらしいのですが、お父様は他の方とは一切話をしないらしくて。」
「まさか、おばあちゃんの取り合い?」
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