●熱海市の災害支援体制が整えば、支援します。この記事は、これまでに私が参加してきた地域貢献活動をご紹介するものです。
●ボランティア活動④では、2018 年 6 月末から 7 月上旬にかけて起きた西日本豪雨の影響を受けた愛媛県西予市の復興支援についてご紹介します。
▲この記事で伝えたいこと▲
災害はいつ起こるか分からない。誰かが困っているときはお互い様、“共助”の精神を大切に。
◆目次◆ |
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①西日本豪雨 10 日後の街の様子 |
②支援センター本部 |
③活動した場所 |
①西日本豪雨 10 日後の街の様子
今回の記事内容の場所とはやや離れていますが、道中で土砂崩れの様子も確認できました。(たまにあるのですが、写真によっては何故か文商に貼り付けできないことがあり、土砂崩れの写真もあったのですが添付できませんでした。)
乙亥会館という相撲ができる体育施設で、西予市のシンボル的な建築物の一つ。この施設に災害対策本部が設置されていました。氾濫した肱川(ひじかわ)がすぐ隣に見えます。この時には穏やかに見えるこの肱川がこの堤防を越えることを誰が想像できたでしょうか。
先ほどの写真の堤防の上(乙亥会館とは肱川を挟んで反対側)の様子。西日本豪雨から 10 日ほど経っており、道路にゴミが集められていたり、浸水したと思われる家屋の片付けが進んでいたりと、街は少しずつ復興が始まっているようにも見えます。
赤い〇印を見てみてください。この橋にゴミがぶら下がっています。つまり、少なくともこの高さまで川の水の水位が上がったことを示しています。
②支援センター本部
この日、親友と二人でボランティアに参加したのですが、私たちは薬局で水を買って提供しました(他にも何か買った記憶がありますが何を買って行ったかは忘れました)。まずは支援物資を本部に届けました。本部には水や食料、ティッシュやおむつなど、たくさんの物資が届いていました。もし災害ボランティアに参加することがあり、かつ余裕があるなら、道中で薬局に立ち寄り、何でもいいので物資を買っていくとより現地の方々の力になれると思います!
逆にですよ、ボランティアスタッフに飲み物が支給されたりします。ここで多くのボランティアスタッフはこう思うわけです。「いやいや、自分たちは支援しにきたわけで、支援されに来たわけではない、この水分は現地の方々へ。」と。
でもですよ、ボランティアスタッフが真夏のクーラーのない状況下で倒れる方がよっぽど迷惑なわけです。状況状況で十分な準備なくボランティアに参加してしまうこともあります。想像と現場が異なることはよくあることです。まずは自分自身が無理のないように、まずは行っただけで行ってない人より気持ちは届いてるよっていう意識はあってよいかと思います。
様々な県から支援物資が届いていました。
ここは災害支援の集合場所で、ここでスタッフが班分けされ、支援場所を指示された後に支援場所に移動しました。
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③活動した場所
本部から指定された場所に徒歩で移動しました。写真はこの日にメインで活動した場所の周辺の様子です。この辺り一帯も浸水したようで、土砂の装飾が被害の大きさを物語っています。
【活動内容】
この家は、浸水により家屋を解体せざるをえなくなり、ボランティアスタッフで床板をはぎ取るという作業をしました。6 人くらいの班だったと思います。もちろん、スタッフの誰も、こんな作業を経験したことがなかったと思います。本部で詳しく作業内容を説明されたわけではありません、復興現場にそんな余裕はありません。
スコップや、金槌や、バールというんでしょうか 「 ←こんな感じに曲がった工具とか、とにかく“与えられた工具”を使って“さっき初めてあった人”と協力しながら、工具をどう使ってもいいしどう作業分担してもいいのでとにかく効率良く床板をはがすという、そういう作業でした。5時間ぐらい現場にいたでしょうか、延々と木の板をはがしていきました。
「どこまでできたら終わり」とか「何時までやったら終わり」とか、どこが終わりなのかも知らされないまま、ただただ作業に取り組みました。本当に、肉体的にしんどかったです。多めにと思って持参した水分も足りないくらい汗もかきました。
【活動を通して】
参加者は自らの意思で積極的にボランティアをしに来たわけで、みんな結果を残そうと結構がんばっちゃいます。結果、ある程度疲れることは想定していましたが、予想を超えてかなり疲れました!一方で、みんな初めての作業なわけで、10 畳ほどの床板を剥がす程度に留まり、思っていたより作業は進みませんでした。でも、確実に作業は前に進みました!復興にはたくさんの人の力が必要です。
解体するのが困難なあまり、「大工さんはどんだけしっかり家を作ってるんだよ!」と何度もつっこみたくなりましたが、まぁ大工さんにとっては誉め言葉ですよね(笑)
そして作業が進み、台所の床を解体したら本日の作業は終わりにしましょうか、やったぁーーー、となったときに、 素人目にも明らかに床を補修したような形跡を見つけました。このとき、ここに住んでいた人のことを改めて、いや初めて考えさせられました。この家に住んでいた人が生活していたとき、いつかは分かりませんが台所の床がきしんできたのでしょう、そして住人か業者かは分かりませんが補修したのでしょう。そのことを想像したとき、妙にリアルに生活者を想像してしまいました。
“突然この家に来て、すぐ解体作業を始めたからあまり現実的に考えられなかったけど、10 日前にここで誰かが日常生活を送っていたんだ。この廃墟のような場所で。その日常は、今はもう帰ってこないものになってしまった…。今、彼らはどんな気持ちで過ごしているのだろうか―――。”
そんなことをリアルに感じたとき、自分の肉体的な疲れは今日限りで、でもここに住んでいた人の悲しみはいつまでも癒えることはないだろう、ならばもう少し、作業を進めてから帰ろうかな、そんなことを思ったのを今でも覚えています。
以上、★ボランティア活動④~西日本豪雨西予市編~★でした。
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今後の配信(あくまで)予定。
★ ボランティア活動⑤~西日本豪雨編大洲市編~ ★
★ボランティア活動⑥~UNICEF 編~★
これまでの作品「★ボランティア活動①~小中学校編~★」
https://bunshow.jp/articles/a6356b00-a398-4198-92ff-7d2f77f000ae
これまでの作品「★ボランティア活動②~地域貢献編~★」
https://bunshow.jp/articles/274a3199-6755-4fe7-8889-a307e20b975b
これまでの作品「★ボランティア活動③~寿町編~★」
https://bunshow.jp/articles/fc807168-78e4-4b47-acea-487cef36a868