【エネルギーのはなし 水素①】水素をたくさん作る オーストラリアのプロジェクトから
2021-09-17 01:33
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2261
前回さらっと書いた石炭のガス化による水素製造の技術をちょっと詳しく説明したいと思います。
多くの方に読んでもらいたいので、専門的にならずに、できるだけ簡単に書きたいと思います。
まあ、技術の説明なんて言いましたけれどね、当然ですがほとんどが守秘事項なので、そもそも詳しいところはどのメーカーも明かしません。ただコアとなる原理や基本的な設計思想は問題にならない程度に技術情報として開示している政府機関や企業も多いので、資料は多く手に入ります。
今回は川崎重工のオーストラリアのプロジェクトを参考にして、石炭ガス化→水素製造の概略を説明します。
経産省のHPより。
石炭のガス化技術
水素の原料となる石炭、川崎重工のプロジェクトでは褐炭ですが、これをガスにするには粉末にして炉の中に封じ込め、少量の酸素と混ぜて高熱で蒸し焼きにします。酸素は石炭に含まれる炭素(C)を一酸化炭素(CO)、または二酸化炭素(CO2)として取り出すために必要です。
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